川喜多喬&アソシエイツ

川喜多喬
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コクシー軍の行進 プリント
アメリカで、野球少年たちがバットを片手に、その他のズタ袋をもう一方の手にして、野球場まで行進するのを、コクシー軍と言うことがある。 コクシー軍は、失業救済のため、国会にデモ行進をした人々のリーダー、ジャコブ・セクラー・コクシーの名からきている。

コクシーはオハイオ州の採石場のオーナーで、裕福ではあったが、1893年の大不況の失業者増に心をいため、公共事業によって失業を救済する法案の提案にワシントンにデモすることにした。公共心が強かったのは石工仲間、フリーメーソンの伝統であったかもしれない。

失業者などに参加を呼びかけ10万人のデモ行進を企画したが、呼びかけに応じたのは500人だけ。ワシントンにたどり着いた時はぼろぼろになった50人だけで、そこから寄せ集めの行進をコクシー軍と呼ぶようになったのである。

その50人も警察に追い散らされ、コクシーが予定していた失業救済演説は阻止されて、それどころか監獄に放り込まれた。

コクシーの考えた公共事業による失業者救済がアメリカ政府の方針になるのは大恐慌後のニューディールになってからの話。1944年になってようやくコクシーの念願の失業救済演説は許された。5月1日、メーデーの日にアメリカ国会前の石段でコクシーは約50年前の草稿を読み上げたのである。

国会にデモをしてもほとんど何の効果もない時代になったらしいのに儀礼的にやるのか、やったつもりになることが大切なのか、今でも時々はデモをみる。
しかし寄せ集めの連中が国民のところにやってきて演説をぶつ、これは今でも多い。衆議院選挙でコクシー軍が街角にやって来る。その演説が50年後に見直されても価値のあるものだ、と信じるものはいるまい。
最終更新日 ( 2009/09/18 Friday 11:55:57 JST )
 
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