川喜多喬&アソシエイツ

川喜多喬
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法政大学のキャリア支援との決別 プリント
なぜ辞めたか・・・  全国の大学に先鞭をつけたキャリアデザイン学部の設立に参画し、そして・・4年でなぜお前は辞めたのか、大学院キャリアデザイン学専攻教授を、なぜ2年で辞したのか、法政大学キャリアセンター長を一期で辞めた理由は何か・・・すぐに辞めるとは無責任ではないか、と人に問われることが、まだ、しばしばあります。

辞めたのではない、馬鹿扱いされて追い出されたのだ、トップによって、上司によって、同僚によって、私のやろうとしたことが無視・蔑視され、らには破壊されたのだ、孤立無援状態におかれ、何度も入院騒ぎを起こすなど心身ともにくたびれはてながら、誰からもご苦労様の一言もない・・・・まあ長ながと話したいが、いちいち答えるだけで無念の思いで心臓がまた可笑しくなる。およそ真面目にお客様のために努力をしようと思った組織人なら、客よりも身内の安楽を重んじる信賞必罰なき組織では、こういう経験は当然することは理解されるでしょう。私の無念の心中を察していただければよいので・・・ここで(あくまで細部の事実を秘して)回答。

陶淵明の著名な詩ですが・・・

勗哉征人   勗(つと)めよや 征人  
在始思終   始(はじめ)に在(あ)りて終(おわ)りを思い
敬茲良辰   茲(こ)の良辰(りょうしん)を敬(つつ)しみて
以保爾躬   以て爾(なんじ)の躬(み)を保(やす)んぜよ。
............松枝茂夫・和田武司訳注

組織人たるもの、職についた時から辞める日を覚悟せねばなりません。もとより覚悟しておりました。さらに実際に働いて、覚悟を現実のものとせねばなりません(と思いました)。

「富貴にして驕れば、自(おのずか)ら其の咎(とが)を遺す。
功成り名遂げて身退くは天の道なり。」
(『老子』第九章)

別段、富貴になりませんでしたが、とはいえ自分の理念が多少はあそこで実現するかと奢ったようです。さらに功が成っても退くべきですから、まして功が成らず名は辱められました以上、退くべきでしょう。

Leave well - even 'pretty well' - alone: that is what I learn as I get old.                        -- Edward Fitzgerald  


学者仲間から無能扱いされた人間が、大学院で社会人相手に教鞭をとるのも変なものなので、大学院担当も辞します。ステップダウンも、キャリアストラテジーの一つ。

では、なぜ、法政に残っているか?
恥ずかしながら、カネ(生活費)のためです。BIGに当たれば、すぐに辞めます。

別にキャリアの研究を辞めるわけではありません。厳しい時代の組織人の運命を、「キャリアデザイン」という切り口から、日本キャリアデザイン学会で出会った仲間とともに(棄てる鬼あれば拾う神あり)、身はここ法政にあっても、心は外において、今しばらくは(心身ともに痛めつけられたのでそう長くはないと思いますが)、考えていきたいと思います。
最終更新日 ( 2009/11/07 Saturday 16:40:57 JST )
 
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