| プロジェクト洪水 |
|
|
法政大学経営学部では教授一人あたり三つの「委員会」に属します。
つまり学部には何十という「委員会」があるのです。何事もみんなで相談して決めよう、という幼稚園並みの民主主義観に、決めるべきことが複雑多岐にわたって専門分化してしまう事情が懸け合わさってかようなことになります。 委員会とは(プロジェクトチームとかタスクフォースとか、言い換えてもよろしい)「どんなアイデアについても、それがうまくはいかぬ理由を発見して、その実行を阻止することを主目的とし、かりに阻止に失敗したときには、そのアイデアの実施が利益よりも不利益をもたらしたことを証明する役割を持つ作業集団」(Stephen C. Lada)です。 「委員会とは何か? もともと不要なことをするために、もともと不適切な人物の中から選ばれ、やる気のない人々の集団である」(Richard Harkness)。 「委員会とは、立派な人なら一人で一時間でやってしまうことを一週間かけてやるもの」(Elbert Hubbard)。 チャ-ルズ・リンドバ-グが大西洋を渡った翌朝、電動セル発明家のチャ-ルズ・ケッタリングの同僚が、オハイオ州デイトンのケッタリングの研究室に飛び込んできて、叫びました。 ”やったぜ、奴は。リンドバ-グは無事にパリについた。考えてもみなよ、リンドバ-グは一人で大西洋を飛んだんだ。独力でやったんだ。” ケッタリングは、研究の手を休め、静かに答えた。「当然だよ。もし委員会でやって成功した!ってことがあったら教えてくれよ。」 それでもわが大学では委員が毎年、増え続けます。すべての委員会を統合し、独裁的な権限を与えてしまったらどうか、と昨日、教授会で言ったところ、まわりの同僚が言いました。「それは良いアイデアだ。さっそくその有効性を検討する委員会を作ろう!」。 |
|
| 最終更新日 ( 2008/09/27 Saturday 15:39:37 JST ) |
| < 前へ | 次へ > |
|---|