| 虫の居所 |
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ある雑誌から「人材育成の進め方」という寄稿を頼まれた。ふつう、私はカネ次第で書く。きわめて浅薄であって無思想である。ただしカネ次第というのは書く書かないの話であって内容まで注文をされるようであると普通、書かないから、いろいろな委員会やシンクタンクのプロジェクトに参加しなくなってすでに10年である。さてその雑誌の提示した原稿料はきわめて高かったが、どうも虫の居所が悪かったらしく断った。断ったことに後悔はしていないが、怒りは収まらない。
これから組織に求められる人材育成のありかたを1000字で提言しろ、と言う。できるわけはない。3000字でも8000字でも無理である。人材ってどの層?エグゼクティブ、その候補、シニアマネージャー、初任マネージャー?どの職掌?研究者?営業職?機械設備運転?・・・どいいう企業?巨大企業?できたてほやほや?業績は?・・・とおりいっぺんの、いかにももっともらしい、きれい事であって平均値、したがってどの具体例にもあてはまらぬことを書くことは私には簡単ではない。 それをおして書いてくれ、というので、メールで書いて送った。 「いま、組織に求められる人材育成のありかた 川喜多喬 ともかく育てなさい、苦労して。あとは自分で考えなさい。 (以下、白紙980字) 」 当然、ボツになった。 その雑誌社、内部連絡がよほど悪いらしく、他の編集者から昨日、また依頼があった。 テーマは、「こんな中小企業は生き延びる(仮題)」。字数、またもや1000字程度。 「つぶれない中小企業は生き延びる」とだけ書いて送るつもりである。 ただし、である。虫の居所さえよければ、編集者に追従して、書きます。 |
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| 最終更新日 ( 2010/03/14 Sunday 09:42:54 JST ) |
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