川喜多喬&アソシエイツ

川喜多喬
川喜多教授
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富山大学流人生設計支援 プリント
富山大学キャリアサポートセンターの荒井明さんからいくつかの資料を送っていただいた・・・ 国公立大学の多くは確かに10年ほど前には学生の就職支援にさほど熱心でなかった。その点、私大は・・・などと私大の方が何時までもうぬぼれていてはいけない。ここ数年、学生の就職支援に熱心な国公立大学も増えている。私大の方だって千差万別である。
急に変わるエネルギーは時に大きい。ただ一部には業者丸投げ、がある(ついでにいっておくが、私がこういう書き方をするので、業者の方から、敵視しているのか、と反論されることがあるが、身を経営学部においていることからわかるように、ビジネス一般、したがって人材ビジネスも、私、大好きなのである。教育に経営の論理は不要とばかり税金を使うことしか考えていない連中と違って。; 丸投げがいけない、組織側からは金だけではなく知惠も出さねばならぬ、受けねばならぬ、組織側もプロを育てろと言っているだけである、きちんとした協働作業をやるべきだ、と言っているだけである)。分厚いキャリア・就職支援のテキストが、時にそうである。

 さて、荒井さんから送られてきたのは「富大流 人生設計 プログラム」。薄手の大学ノートをイメージしてほしい。そんな形、である。

まず「富大流」、これがよろしい。もし大学を奇妙な偏差値で序列化しないならば(・・ただし私は、偏差値も知らずに偏差値を攻撃する輩は嫌いである。序列化も、基準を多様に持つならば、賛成である。努力・成果の多寡を問わず、みんないっしょ、同じように褒めろ、さては金を寄越せ、という議論はキライナのである)、個性が問われる。個性があると言いはるばかりではなくて。
うちの大学の卒業生、ここが他と違う、と胸をはるべきであろう(パンフレットではともかく、普段には学生の悪口ばかり言っている教員は多い;例えて言えば、顧客患者利用者の悪口ばかり言っている組織人の如し)。

さて次に、長々と文書で書いていないところがよろしい。分厚い本を学生に与えて、読め、と云っても読まない、周知のごとく。テキストは誘導に使い、大事なところは教職員との対話で、話し言葉で行く、この方がよろしい(話し方の下手な教員が多い、これも周知のごとくであるが)。それを書くことで学生も考える。「富大流 人生設計 プログラム」ほとんどが白紙のノートである。これがまたユニークなんじゃないの。

野村克也が選手に教える、ある年、ペラ一枚の紙しかもってきていなかった古田が、翌年はノートを持ってきてメモをするようになった。野村は古田は大きくなったと感じたそうである。

上の富山大学のノートは、同大学のキャリア支援の紹介パンフでもある。ゆえに、簡単に記して済ませているところがある。ゆえに、どこの大学でもこれだけでよいなどと書いているわけではない。念のため。

さて、戻る。題が「人生設計支援」である。良いことである。
就職支援からキャリア支援へ、さらに人生設計支援へ。理想である。そう簡単にはいかない。とはいえ、もともと大学って、そのためにあるんじゃないのか。
先生の専門の、狭い狭い世界に入り込んで出るな、と教えるのではなくて。
就職支援はもとより大切である。
しかしそれだけに夢中にならせる4年間であってはならない。
キーワードを多少とも大きく言うことでキャリア支援のプログラムの幅が広がる。

最後に。この導入ノートの冒頭部分には、地域に生きる事が書かれている。これも良いことである。地方国立大学は、そのことをもう一度考え直すべきであろう。地元に何の役にも立っていない経営、経済学者が多いが。
大学の理念、偉そうにみな掲げるが、多くは学生のほとんどの生き方考え方と無縁で、ただただ、学長が偉そうに言うだけのことである。その学長の生き方とも、どうも無縁のようにすら映る、滑稽千万。

本当に最後に。いろいろなキャリアセンターに望まれることは、そこにいる教職員の「生き方」が、そこにくる学生に、何かしらの感動を与えることである・・・難しいね、むろんあまりにも高い理想論ですよ。


最終更新日 ( 2010/02/02 Tuesday 17:52:52 JST )
 
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